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「何もしない15分」を予定に入れる。マイクロリトリートの始め方

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「何もしない時間を15分つくってください」

そう言われたら、あなたは何をするでしょうか。

スマートフォンを見る。
SNSを眺める。
たまっていたメールを返す。
家事をひとつ片づける――。

私たちは空いた時間ができると、つい何かで埋めようとします。

仕事や人との約束はカレンダーに入れるのに、「何もしない時間」を予定に入れることはほとんどありません。

そこで今回提案したいのが、1日15分の「マイクロリトリート」です。

「何もしない」とは、何もしないことではない

マイクロリトリートでいう「何もしない」とは、15分間じっとしていることではありません。

ポイントは、

「いつものこと」を15分だけやめてみること。

仕事を考えない。
スマートフォンを見ない。
次の予定を気にしない。

普段の情報や役割から、ほんの少し距離を置いてみます。

15分という時間に医学的な基準があるわけではありません。
1時間は難しくても、15分なら日常の中につくりやすい。
だからこその「15分」です。

そして、「時間ができたら」ではなく、

先に予定に入れてしまう。

たとえばカレンダーに、

「15:00~15:15 何もしない」

と入れてみる。

そこからマイクロリトリートは始まります。

15分、あなたならどう過ごす?

過ごし方に正解はありません。

たとえば、スマートフォンを別の部屋に置いて、情報が入ってこない時間をつくる。

イヤホンを外して、目的地を決めずに近所を歩く。

好きな香りを空間に広げ、お茶をゆっくり味わう。

軽く身体を伸ばして、自分の呼吸や身体の感覚に意識を向ける。

あるいは、本当に何もせず、窓の外を眺めてみる。

大切なのは「健康のために15分で何をするか」ではなく、

「いまの自分は、何から少し離れたいのか」

を考えてみることです。

人によって心地よい時間の過ごし方は違います。

だからマイクロリトリートは、休むためだけでなく、自分に合った「離れ方」を知る時間でもあります。

ときには、15分では離れられない

もちろん、毎日15分のマイクロリトリートだけですべてが解決するわけではありません。

家にいれば家事が目に入る。
仕事場にいれば仕事が気になる。
スマートフォンを置いても、頭の中では次の予定を考えてしまう。

そんなときは、環境そのものを変えるという方法もあります。

いつもの街を離れる。

自然の中で過ごす。

その土地の食事をゆっくり味わう。

温泉につかる。

普段とは違う部屋で眠る。

旅館やホテルなどで過ごすリトリートには、日常のマイクロリトリートとは違い、生活環境そのものから物理的に距離を置けるという特徴があります。

どちらが優れているというものではありません。

毎日の暮らしには、小さなリトリートを。
そして、ときには日常そのものから離れるリトリートを。

この二つを使い分けることが、これからの「休み方」のひとつになるのではないでしょうか。

今日の予定に「何もしない」を

私たちの予定表には、「やること」がたくさん並んでいます。

だからこそ、その中にひとつだけ、

「何もしない15分」

を入れてみる。

そこで自分にとって心地よい時間の使い方を知り、ときには場所そのものを変えて、もっと長く日常から離れてみる。

そして、そこで感じたことを、また普段の暮らしへ持ち帰る。

日常の15分から、旅する数日間まで。

リトリートに決まった形はありません。

まずは今日の予定表に、15分だけ。

「何もしない」

という予定を入れるところから始めてみませんか。

 

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