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総合的な探究の時間で「メディカルアロマ」をテーマにしたい──。
ここ数年、協会にはそんな高校生からの相談が少しずつ増えています。
ある生徒さんは、「ストレスや睡眠の悩みを自分なりに調べてみたい」。
や「看護師になりたいから、香りと心の関係を研究したい」。
また別の生徒さんは、「家族の介護がきっかけで興味を持った」と話してくれました。
メディカルアロマは、「ただの香り」ではありません。
人のこころとからだをつなぐ科学であり、生活に寄り添うケアでもあります。
だからこそ、探究のテーマにしやすいのです。
ここでは、日本統合医学協会として、
高校生のみなさんが「問い」を見つけるためのヒントをお届けします。
五感の中で、嗅覚だけがダイレクトに脳へ届くことを知っていますか?
これらは全部、脳の「感情」や「記憶」をつかさどる領域とのつながりによるものです。
ここに探究の種があります。
あなたの素朴な疑問こそ、研究テーマの入口です。
日本統合医学協会には、医師、看護師、理学療法士など医療従事者が多く所属しています。
その中でよく話題になるのが、生活の中にある違和感こそが研究の始まりという考え方。
高校生のみなさんにも、こんな経験がありませんか?
これらはすべて、探究になり得るテーマです。
香りを使って、こうした日常のこころとからだの変化を観察する探究は、
高校生だからこそ取り組める身近な学びです。
「難しそう」「医療の知識がないと無理?」
そんな心配はいりません。
高校生の相談の中で、最も多いのがこうした方法です。
科学的に高度な設備は必要ありません。
「生活を観察すること」自体が立派な研究だからです。
日本統合医学協会が大切にしているのは、こころ・からだ・生活・環境をひとつのつながりとして捉える視点です。
例えば----
✔ 香りが気分を安定させる
↓
✔ 気分が整うと、食事や睡眠に良い変化が起きる
↓
✔ 結果として、生活全体が改善していく
このように、メディカルアロマは"単独の効果"ではなく、
生活の中の変化を総合的に見ることで理解が深まるテーマです。
探究では、「香りの変化 → 気分の変化 → 行動の変化」というつながりに目を向けると、オリジナリティのある研究になります。
日本統合医学協会の視点を踏まえた、高校生向けのテーマをいくつか紹介します。
日常のストレス要因 × 香りの利用状況の相関を見る探究。
生活記録と簡易アンケートで実施可能。
性格、記憶、日常の行動に着目すると面白いテーマに。
介護や福祉分野に興味がある人に人気。
「落ち着く教室とは何か?」を考える社会・心理系探究にも応用できる。
どれも、あなたの日常生活・学校生活・将来の進路につながるテーマです。
アロマは、
といった、誰もが関わるテーマです。
だからこそ、あなたの探究で得た気づきは、友達・家族・地域の人の役にも立つ可能性があります。
探究のゴールは、正解ではありません。
あなたが見つけた問いを誰かと共有し、その気づきが誰かの生活を少しでも良くすること。
それが、統合医療の考え方とも重なります。
メディカルアロマは身近なのに、まだまだ研究されていない領域が多く、高校生の柔軟な視点こそ、新しい発見につながることがあります。
もしテーマ選びに迷っているなら、あなたの生活の中にある香りを起点に、自分だけの探究を始めてみませんか?
「このテーマ、ちょっと気になる」
そう思えたなら、すでに第一歩は始まっています。
もし協会が皆さんのお力になれることがあれば是非ご相談ください。
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協会について
日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。