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ヨガはホントに時代遅れなのか?若者離れの背景とこれからのヨガ市場を徹底考察

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ヨガ業界に携わっていると、最近こんな声を耳にすることが増えていませんか?

「ピラティスばかり流行って、ヨガは若者離れしている気がする...

「スタジオに来るのはシニアばかり。20代〜30代をほとんど見ない」

「ヨガ人口は本当に減っているの?」

結論からいうと、ヨガ人口は激減しているわけではありません。
ただし、スタジオに来る層が変化し、マーケットの見え方が大きく変わっているのは事実です。

本記事では、データと現場のリアルを元に、ヨガ人口の推移・若者離れの背景・ピラティスブームの影響・今後の展望を、少し踏み込んで解説します。

■ ヨガ人口は本当に減っている?【結論:形を変え、分散している】

世界の調査では、ヨガ市場は今も確実に成長しています。

    • 世界のヨガ関連市場は2035年まで年平均4%の成長予測
    • ウェア、リトリート、瞑想、オンライン配信は右肩上がり
    • 特にミレニアル世代・Z世代の利用増が顕著

    つまり、需要はむしろ伸びている。

    しかし日本国内の現場感は違います。

    ある全国調査では、ヨガレッスン参加者の平均年齢は59歳というデータもあり、これは明確にスタジオ利用者の高齢化を示しています。

    ヨガ市場は伸びているのに、スタジオに来るのはシニア中心。
    その結果「若者離れ」に見えている。
    という構造です。

    ■ 若者がヨガから離れた理由は3つある

    ① 若者は「家でヨガ」をしている

    若い世代は次のような行動パターンを持っています。

    • YouTubeの10分ヨガ
    • アプリの瞑想+ストレッチ
    • ジムのグループレッスンで月1~2回だけヨガ

    つまり、スタジオでお金を払って習うヨガから、「無料 or 低価格の軽いヨガ」へとシフトしているのです。

    結果として、「若者が減ったように見える」だけ。

    ② ヨガのブランドイメージのふんわり感

    Z世代やミレニアル世代は、

    • 科学的根拠
    • 数値での効果
    • パフォーマンス向上
    • メンタルケアの即効性

    こうした理屈に価値を感じる世代です。

    ですが、ヨガは

    • 「心を整える」
    • 「自分と向き合う」
    • 「癒やされる」

    といった抽象的メッセージが多く、若者に刺さりにくくなっています。

    ③ スタジオの平均年齢が高く、若者が浮く

    • 朝 → シニアが中心
    • 昼 → 主婦層
    • 夜 → 30〜40代

    こうなると、20代からすると「なんか自分だけ若くて浮く...」となり、心理的ハードルが上がります。

    若者が楽しめるとしての魅力をピラティスに奪われてしまっている部分は否定できません。

    ■ ピラティスブームはヨガから若者を奪ったのか?

    特にマシンピラティスの爆発的な人気がヨガ人口の「若者シフト」を食っている面はあります。

    ピラティスが若者に刺さる理由

    • 見た目に分かりやすい「姿勢改善」「くびれ」「ヒップアップ」
    • インスタ映え・TikTok映えのビジュアル
    • 科学的な説明(骨盤、体幹、筋バランス)
    • フィットネス的で短期成果が想像しやすい

    これらは明らかに若者の購買行動と相性が良い

    特に姿勢・スタイルへの関心が高い層をピラティスがごっそり持って行っています。

    ただし、これは「ピラティスが強い」=「ヨガが弱い」という単純な構図ではありません。

    実際、海外では「ヨガ×ピラティスの両刀使い」が最も増えており、二者は競合より共存の関係に近づいています。

    ■ 今後のヨガ市場はどうなる?【予測:二極化とハイブリッド化】

    ここからが本題です。
    ヨガはこのまま衰退していくのか?

    答えはNO

    むしろヨガは「静かに再発明される」段階に入っています。

    市場は二極化する

    ●ライトユーザー

    • 家ヨガ
    • 10分サクッとヨガ
    • 睡眠前のストレッチ

    → 若者はこちら側に多い

    ●コアユーザー

    • 哲学・呼吸法・瞑想まで学びたい
    • 解剖学ベースでしっかり学びたい
    • 継続的なコミュニティを求める

    → 圧倒的に増えているのはこの層
    ここにヨガの未来がある。


    ヨガとピラティスのハイブリッド化

    • ヨガスタジオが週1ピラティスを導入
    • ピラティススタジオが月1でヨガイベント
    • ボディワークの総合スタジオ化

    利用者側も 「週に1回はピラティス、もう1回はヨガ」 という通い方が定着します。

    シニア市場は最大の成長領域

    超高齢社会の日本では、

    • 転倒予防
    • 呼吸・自律神経改善
    • 慢性痛のセルフケア
    • 認知機能サポート

    これらにヨガが圧倒的に向いています。

    ヨガは元々健康長寿との親和性が高い分野。
    シニア領域のヨガは、むしろこれからピークに向かうと予測できます。

      ■ 若者にヨガを届けるために必要なのは「言語化と使い方の再提案」

      若者の行動様式は変わりました。

      1レッスン60分の本格ヨガより生活にフィットするミニヨガを求めています。

      だからこそ必要なのは、「ヨガの使い方」を時代に合わせて言語化すること。

      例えば、

      • 「スマホ首を10分でリセットするヨガ」
      • 「寝つきを良くする3ポーズ」
      • 「在宅ワークの午後を乗り切る呼吸法」

      このように目的別・短時間への最適化が必須です。

      ■ まとめ:ヨガは終わりではなく静かな再スタートを迎えている

      ヨガ人口は減っていない。
      ただ、ヨガに触れる場所・方法が変化しているだけ。

      • 若者はスタジオ以外でヨガをしている
      • ピラティスが「見た目の成果」で若者を吸収
      • スタジオのシニア化が加速し、若者離れに見える
      • 実際は市場は成長し、二極化が進行中
      • ハイブリッド化とシニア領域でヨガの価値は再評価される

      ヨガは今、「修行」でも「流行」でもなく、生活スキルとして定着し始めているフェーズです。

      これをどう言語化し、どう届けるのか。

      ここに、これからのヨガインストラクター・スタジオが生き残る鍵があります。

      【関連講座】

      メディカルヨガインストラクター養成コース | 日本統合医学協会

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