
オフィシャルブログ
ヨガ業界に携わっていると、最近こんな声を耳にすることが増えていませんか?
「ピラティスばかり流行って、ヨガは若者離れしている気がする...」
「スタジオに来るのはシニアばかり。20代〜30代をほとんど見ない」
「ヨガ人口は本当に減っているの?」
結論からいうと、ヨガ人口は激減しているわけではありません。
ただし、スタジオに来る層が変化し、マーケットの見え方が大きく変わっているのは事実です。
本記事では、データと現場のリアルを元に、ヨガ人口の推移・若者離れの背景・ピラティスブームの影響・今後の展望を、少し踏み込んで解説します。
世界の調査では、ヨガ市場は今も確実に成長しています。
つまり、需要はむしろ伸びている。
しかし日本国内の現場感は違います。
ある全国調査では、ヨガレッスン参加者の平均年齢は59歳というデータもあり、これは明確にスタジオ利用者の高齢化を示しています。
ヨガ市場は伸びているのに、スタジオに来るのはシニア中心。
→ その結果「若者離れ」に見えている。
という構造です。
若い世代は次のような行動パターンを持っています。
つまり、スタジオでお金を払って習うヨガから、「無料 or 低価格の軽いヨガ」へとシフトしているのです。
結果として、「若者が減ったように見える」だけ。
Z世代やミレニアル世代は、
こうした理屈に価値を感じる世代です。
ですが、ヨガは
といった抽象的メッセージが多く、若者に刺さりにくくなっています。
こうなると、20代からすると「なんか自分だけ若くて浮く...」となり、心理的ハードルが上がります。
若者が楽しめる場としての魅力をピラティスに奪われてしまっている部分は否定できません。
特にマシンピラティスの爆発的な人気がヨガ人口の「若者シフト」を食っている面はあります。
これらは明らかに若者の購買行動と相性が良い。
特に姿勢・スタイルへの関心が高い層をピラティスがごっそり持って行っています。
ただし、これは「ピラティスが強い」=「ヨガが弱い」という単純な構図ではありません。
実際、海外では「ヨガ×ピラティスの両刀使い」が最も増えており、二者は競合より共存の関係に近づいています。
ここからが本題です。
ヨガはこのまま衰退していくのか?
答えはNO。
むしろヨガは「静かに再発明される」段階に入っています。
●ライトユーザー
→ 若者はこちら側に多い
●コアユーザー
→ 圧倒的に増えているのはこの層
ここにヨガの未来がある。
利用者側も 「週に1回はピラティス、もう1回はヨガ」 という通い方が定着します。
超高齢社会の日本では、
これらにヨガが圧倒的に向いています。
ヨガは元々健康長寿との親和性が高い分野。
シニア領域のヨガは、むしろこれからピークに向かうと予測できます。
若者の行動様式は変わりました。
1レッスン60分の本格ヨガより生活にフィットするミニヨガを求めています。
だからこそ必要なのは、「ヨガの使い方」を時代に合わせて言語化すること。
例えば、
このように目的別・短時間への最適化が必須です。
ヨガ人口は減っていない。
ただ、ヨガに触れる場所・方法が変化しているだけ。
ヨガは今、「修行」でも「流行」でもなく、生活スキルとして定着し始めているフェーズです。
これをどう言語化し、どう届けるのか。
ここに、これからのヨガインストラクター・スタジオが生き残る鍵があります。
通学コース
オンライン講座
協会について
日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。