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人生100年時代。
ただ長く生きるだけでなく、「いつまでも元気で過ごすこと(=健康長寿)」が大切です。
100歳を超えても自分らしく暮らすセンテナリアンを目指す人の間で、最近話題になっているのが水素水です。
水素水とは、水に「水素」という気体が溶け込んだ飲み物のこと。
研究の中には、水素が体の中のサビのようなもの(=酸化ストレス)を減らす働きをする可能性があると報告されています。
年齢を重ねたり、不規則な生活やストレスが続いたりすると、体の中で活性酸素という物質が増えます。
これは細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の原因にもなるといわれています。
水素は、この活性酸素の中でも特に有害な一部をやわらげる働きがあるとされ、研究が進められています。
ただし、国民生活センター(2016年)の調査では、
「健康効果を裏づける十分な科学的根拠は確認されていない」と報告されています。
つまり、水素水は医薬品ではなく、あくまで飲料です。
「飲むだけで病気が治る」「若返る」といった内容は誤解を招くものなので注意が必要です。
これまでの研究で、次のような働きが期待されていると報告されています。
| 働き | 内容 |
|---|---|
| 抗酸化作用 | 体のサビ(酸化)を減らし、細胞の老化をゆるやかにする可能性 |
| 抗炎症作用 | 体の炎症をおさえ、関節や筋肉の負担を軽くする働き |
| 疲労回復 | エネルギー代謝を助け、疲れにくい体づくりをサポート |
これらは一部の動物実験や小規模な臨床研究で示されたものですが、長期的な効果や人への影響については、まだはっきりとした結論が出ていません。
水素水は「特別な健康法」ではなく、毎日の水分補給を見直すきっかけとして取り入れるのが理想です。
少しずつ、こまめに飲む
朝起きたとき、食事の前後、運動後などに少量ずつ飲むのがおすすめです。
飲みやすさを重視
味や口あたりがやわらかいと感じる人が多く、自然と水分をとりやすくなります。
生活習慣と組み合わせる
抗酸化作用のある食品(野菜・果物・発酵食品)をとり、軽い運動や十分な睡眠とあわせて続けることで、より健康的な効果が期待できます。
水素水は、体の酸化や炎症をやわらげる可能性があるとして注目されていますが、
「飲むだけで健康になれる」というものではありません。
毎日の水分補給を意識し、バランスの取れた食事・運動・睡眠とあわせて取り入れることで、
無理なく続けられる健康長寿の習慣になります。
正しい情報をもとに、自分に合った形で活用していきましょう。
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日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。