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「ピラティスインストラクターになりたいけど、実際どのくらい稼げるの?」
「安定した収入はあるの?」
「フリーランスって大変そうだけど大丈夫?」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
近年、健康志向の高まりとともにピラティスの人気は高まっており、インストラクターという職業にも注目が集まっています。
一方で、収入の実態や将来性についての正確な情報はまだまだ少ないのが現状です。
本記事では、ピラティスインストラクターとして働く際の収入の目安、働き方による違い、マシンピラティス導入の現実、さらには収入を上げるためのポイントまでを、わかりやすく解説します。
ピラティスインストラクターの収入は、以下のように「働き方」によって大きく異なります。
このように、単に資格を取得しただけではなく、「どのように働くか」「どのような指導をするか」で収入は大きく変わってきます。
① スタジオ雇用型(正社員・契約社員)
主にスポーツクラブや全国展開のスタジオでの採用。
業務はレッスンのほか、受付、清掃、マシン管理などの「現場業務全般」を含みます。
メリット
デメリット
将来的に独立や個人ブランディングを目指す人にとっては、最初の経験を積む場として活用するのがおすすめです。
② フリーランス・業務委託型
個人事業主としてスタジオやジムに「レッスン単位」で出向く働き方。
報酬は1レッスンあたり3,000円〜8,000円が相場です。
例:1レッスン5,000円 × 月80本 = 月収40万円 → 年収480万円
メリット
デメリット
ここでは「専門性」が強みになります。
たとえば、産前産後ケアや高齢者向けピラティス、メディカルピラティスといった特化分野を持つことで、指名料や単価を上げやすくなります。
③ オンラインレッスン型・副業
ZoomやInstagram Liveを使って自宅から指導したり、録画レッスンを販売したりする形式。
YouTubeやVoicyなどで発信型の講師も増加中です。
収入例
メリット
デメリット
副業から始めたい方に人気のスタイルですが、継続には「世界観」や「専門性」が不可欠です。
実力・実績を積むことで、収入は確実にステップアップします。
さらに、マシンピラティスの資格を持っていたり、統合医療の知識を活かしたメディカルピラティスの指導ができる人は、専門分野での指名や企業との契約のチャンスも増えます。
ピラティスインストラクターとして収入を伸ばしたいなら、単価の高い指導ができるかどうかが重要です。
その代表格がパーソナルレッスンとマシンピラティスです。
グループレッスンと比べて、1対1のプライベートレッスンは圧倒的に単価が高くなります。
特に、クライアントの身体状況や目的(姿勢改善・肩こり緩和・術後の運動指導など)に合わせてオーダーメイドで指導できるパーソナルレッスンは、継続率も高く、長期的な信頼関係に発展しやすいのが特徴です。
また、リフォーマーやキャデラックなどのマシンピラティスを使ったパーソナルレッスンは、より高単価の指導が可能になります。
マシンによって動きの精度が高まり、幅広いレベルのクライアント(初心者〜アスリート、高齢者、術後の方)に対応できるのも魅力です。
マシンピラティスは、リフォーマーなどの器具を用いることで、より精密かつ安全な指導が可能となり、単価はグループでも1回4,000〜6,000円、パーソナルであれば1回10,000〜15,000円程度を期待できます。
しかし、高単価が実現する一方で、独立・開業してマシンピラティススタジオを運営するには初期費用が高額になるという現実もあります。
▼ マシンピラティス開業に必要な費用の一例:
→合計すると、最低でも150〜300万円程度の初期投資が必要になるケースが多いです。
また、マシン導入には安全指導のための専門知識・実技スキルも不可欠。
必ず「マシン専用の資格」を取得してから指導を行う必要があります。
「いきなり自分のスタジオは無理...」という方は、以下のようなステップを取るのが現実的です。
独立=一気に高リスクを取る必要はありません。
まずは「専門性×単価の高い指導」で経験と信頼を積み上げ、無理のないペースで収益化を目指すことが、安定したピラティスキャリアの第一歩となります。
このように、「パーソナルレッスン」「マシンピラティス」は収入を伸ばす大きなチャンスですが、同時に資金・知識・信頼の3本柱が必要です。
だからこそ、地道にクラス経験を重ねながら、自分自身の価値を磨いていくことが最短で最大の近道なのです。
ピラティスインストラクターの収入は、資格の有無だけで決まるものではありません。
同じ資格を持っていても、「経験の積み方」や「専門分野の持ち方」、「情報発信の仕方」によって、大きく収入に差が生まれます。
ここでは、3つの軸それぞれを、実際の活動例・金額のイメージも含めて解説します。
①【経験】3年・5年で「できること」はこう変わる
ピラティスインストラクターとしての「経験年数」は、信頼や仕事の幅に直結します。
▼ 例:Aさん(資格取得1年目・月収12万円)
➡ 自分のクラスを持つだけで精一杯。
レッスン内容は一般的で差別化はまだこれから。
▼ 例:Bさん(経験3年・月収25万円)
➡ 指導技術だけでなく「ターゲットへの対応力」や「コミュニケーション力」がアップしており、単価の高いレッスンにも挑戦。
▼ 例:Cさん(経験5年・月収50万円超)
➡ 指導・集客・継続率のすべてが高水準。
SNS・ブログ経由の申込が多く、選ばれるインストラクターに成長。
②【専門性】ニッチ市場を持つ人が指名される時代
「ピラティスを教えられる人」は増えていますが、「●●の専門家として教えられる人」は圧倒的に少ない。
ここに、収入アップとリピートの鍵があります。
よくある専門性の一例:
▼ 例:Dさん(統合医療×メディカルピラティスの専門性あり)
➡ 「治療ではないが、身体と心を整える存在」として、医療や介護現場からも信頼されている。
③【発信力】SNSで信頼と収入が生まれる時代
「良い指導=人が集まる」ではなくなってきています。
現代では、知ってもらう力=発信力こそが収入に直結するスキルです。
▼ 例:Eさん(インスタフォロワー2万人・YouTube登録1万人)
➡ オンラインでも年間1000万円規模の売上を確保。
講座に申し込まなくても信頼できる人というブランディングがすでに確立されている。
発信力をつける第一歩はここから:
たとえば、「40代からの運動習慣」「更年期と向き合う体づくり」「介護と両立できる働き方」など、リアルな目線で役立つ内容ほど共感されやすく、レッスンにもつながります。
「今からインストラクターを目指して遅くない?」
「将来的に食べていける仕事になるの?」
こうした不安は、多くの人が資格取得を検討するタイミングで感じる疑問です。
結論から言うと、ピラティスインストラクターの将来性は高いといえます。
その理由は以下の5つです。
① 健康志向の定着と「予防医療」ニーズの高まり
日本は超高齢社会。
75歳以上の人口は年々増加し、同時に「いかに健康寿命を延ばすか」が個人・社会の課題となっています。
こうした背景から、治療より予防の考え方が主流になりつつあります。
その中で、姿勢改善・筋力維持・柔軟性向上・呼吸法のトレーニングとしてピラティスが選ばれる機会が増えています。
▼ 例:地域でのピラティス教室
「激しい運動ができない人でも安全に取り組める」「寝たままでできる動きが多い」という点がシニア層にとって魅力です。
② ストレス社会における心のケアとしての役割
ストレス・不安・睡眠障害・自律神経の乱れ----これらの問題を抱える人が増えた現代では、「身体だけでなく心を整える」ことが重視され始めています。
ピラティスは呼吸や集中、身体の感覚に意識を向ける要素を含んでおり、マインドフルネスや自律神経へのアプローチとしても有効と注目されています。
▼ 例:メンタルヘルス支援としてのピラティス
③ マシンピラティスの普及と指導者不足問題
ここ数年、都市部を中心に「マシンピラティス専門スタジオ」が急増しています。
しかし、マシン指導ができる有資格者はまだまだ少ないのが現状。
リフォーマーなどの大型器具は扱いに専門知識が必要であるため、十分な技術を持つインストラクターが圧倒的に不足しています。
▼ 例:マシンスタジオでの常勤契約
➡ マシン資格を取得しておくことで、単価の高い案件に優先的に選ばれるようになります。
④ オンライン・パーソナル指導への移行で場所に縛られない働き方が可能に
コロナ禍以降、オンラインでのパーソナルレッスンや動画配信の市場が急拡大しました。
この流れは今後も継続し、ピラティスインストラクターの働き方はより柔軟に、多様になっていくと考えられます。
▼ 例:フルリモート型インストラクター
➡ 地域を問わず全国から集客できるため、発信力があれば地方在住でも十分な収入が得られます。
⑤ 統合医療・メディカル領域との接点が広がっている
ピラティスは医療行為ではありませんが、医療・福祉領域との連携は今後ますます進んでいくと予想されます。
特に、「統合医療」の視点で学んだメディカルピラティス指導者は、医師・看護師・理学療法士などのチームの一員として、補完的な運動支援の専門家として価値を高めることができます。
▼ 例:クリニック併設の運動支援クラスを担当
➡ 治療ではないが、安全に体を動かすための専門家として、現場で重宝される存在に。
ピラティスインストラクターは「資格を取れば安定した収入が得られる」職業ではありません。
しかし、働き方の自由度が高く、自分の工夫や努力次第で、やりがいも収入も十分に得られる職業です。
✅ 安定を重視するならスタジオ勤務から
✅ 高収入を目指すならパーソナルやマシン導入を視野に
✅ 家庭やライフスタイルに合わせて副業・オンライン型もOK
あなたの「働き方の価値観」に合わせて、ピラティスを一生続けられる仕事にしていきませんか?
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協会について
日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。