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頭痛や吐き気は熱中症のサイン?初期症状と応急処置を解説【熱中症特集 第2回】

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「少し頭が痛いだけだから大丈夫」
「水を飲めば治るだろう」

暑い日にこのような体調の変化を軽く考えてしまう方は少なくありません。
しかし、その症状は熱中症のサインかもしれません。

熱中症は、初期症状のうちに適切な対処を行うことで重症化を防げる可能性があります。
一方で、「もう少し頑張ろう」と無理を続けてしまうと、意識障害など命に関わる状態へ進行することもあります。

今回は、熱中症の代表的な初期症状と重症度の違い、そして応急処置の方法について解説します。

熱中症の初期症状とは?

熱中症は、いきなり意識を失うわけではありません。

多くの場合は、「少し体調がおかしい」と感じる程度の軽い症状から始まり、暑い環境にいることで徐々に悪化していきます。

そのため、早い段階で異変に気づき、適切に対処することが大切です。

めまい・立ちくらみ

熱中症の初期によく見られる症状です。

暑い環境では体温を下げるために皮膚の血管が広がります。
その影響で一時的に脳への血流が低下し、めまいや立ちくらみが起こることがあります。

次のような症状がある場合は注意しましょう。

  • 急に立ち上がるとクラッとする
  • 景色が白く見える
  • フワフワした感じがする
  • 真っすぐ歩きにくい

頭痛

熱中症による頭痛は、脱水や体温の上昇、血流の変化などが関係していると考えられています。

特に、

  • 暑い場所にいた後から頭が痛い
  • 水分をあまり摂っていない
  • 大量に汗をかいた

という場合は、熱中症の可能性も考えましょう。

市販の頭痛薬だけで様子を見るのではなく、まずは涼しい場所で休み、水分を補給することが大切です。

吐き気・食欲不振

熱中症では胃腸の働きが低下し、

  • 吐き気がする
  • 食欲がない
  • 何も食べたくない
  • 嘔吐する

といった症状が現れることがあります。

吐いてしまうと十分な水分補給が難しくなるため、症状が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

強い疲労感・倦怠感

「疲れているだけ」と思われがちですが、熱中症の初期症状の一つです。

  • 体が重い
  • 力が入らない
  • 動くのがおっくう
  • 休んでも回復しない

このような症状が続く場合は注意が必要です。

足がつる・筋肉がけいれんする

運動中や屋外作業中に足がつるのは、汗とともに水分や塩分が失われたサインかもしれません。

「こむら返りくらい大丈夫」と軽く考えず、涼しい場所で休憩し、水分と塩分を補給しましょう。

集中力や判断力の低下

熱中症では脳にも影響が及ぶことがあります。

例えば、

  • ボーっとする
  • 会話がかみ合わない
  • 同じミスを繰り返す
  • 反応が鈍い

などの変化が見られた場合は注意が必要です。

本人よりも周囲の人が異変に気づくことも少なくありません。

熱中症の重症度

熱中症は症状によって大きく3段階に分類されます。

【Ⅰ度】軽症

主な症状

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 大量の発汗
  • 足がつる
  • 手足のしびれ

対処法

  • 涼しい場所へ移動する
  • 衣服をゆるめる
  • 水分・塩分を補給する
  • 安静にする

早めに対応すれば、多くの場合は回復が期待できます。

【Ⅱ度】中等症

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 強い倦怠感
  • 集中力の低下
  • 力が入らない

この段階では、医療機関の受診を検討しましょう。

応急処置をしても改善しない場合は、無理をせず受診することが大切です。

【Ⅲ度】重症

主な症状

  • 意識がない
  • 呼びかけに反応しない
  • けいれん
  • 自力で水分が飲めない
  • 高い体温が続く
  • 真っすぐ歩けない

命に関わる状態です。

すぐに119番通報を検討してください。

熱中症が疑われたら?応急処置の5つのステップ

熱中症では、できるだけ早く体を冷やし、水分と塩分を補給することが重要です。

STEP1 涼しい場所へ移動する

まずは直射日光を避け、エアコンの効いた室内や日陰などへ移動しましょう。

STEP2 衣服をゆるめる

ベルトやネクタイ、襟元などをゆるめ、体にこもった熱を逃がしやすくします。

STEP3 首・脇・足の付け根を冷やす

太い血管が通る部分を冷やすことで、効率よく体温を下げることができます。

保冷剤や氷のうがなければ、濡らしたタオルでも構いません。

STEP4 水分と塩分を補給する

意識がはっきりしていて、自分で飲める場合は、水分と塩分を少しずつ補給します。

状況に応じて、

  • 麦茶
  • スポーツドリンク
  • 経口補水液

などを活用しましょう。

一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに飲むことがポイントです。

STEP5 改善しない場合は医療機関へ

応急処置をしても症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診してください。

また、

  • 意識がはっきりしない
  • 自力で水分を飲めない
  • 呼びかけへの反応がおかしい

といった症状がある場合は、救急車の要請をためらわないようにしましょう。

日本統合医学協会からのアドバイス

熱中症は、暑さだけでなく、その日の体調にも大きく左右されます。

睡眠不足や疲労が蓄積していると、体温を調節する働きが十分に機能せず、熱中症になりやすくなることがあります。

「少し寝不足だから今日は無理をしない」「体調が万全ではない日はこまめに休憩する」といった心がけも、熱中症予防には大切です。

まとめ

熱中症は、めまいや頭痛、吐き気などの小さなサインから始まることが少なくありません。

「まだ大丈夫」と無理をせず、体調の変化に気づいたら早めに涼しい場所へ移動し、水分と塩分を補給しましょう。

また、意識がもうろうとしている、自力で水分を飲めないなどの症状がある場合は、重症化している可能性があります。迷わず医療機関を受診する、または救急要請を検討してください。

次回予告

熱中症は「水を飲めば防げる」と思われがちですが、それだけでは十分ではありません。

第3回では、水分補給のコツや暑熱順化、睡眠、栄養、高齢者・子どもの注意点など、熱中症を予防するために知っておきたい生活習慣について詳しく解説します。

 

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