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ピラティスリングの使い方:効果的なトレーニング5選

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ピラティスのレッスンでよく目にする「ピラティスリング(マジックサークル)」。
一見シンプルな輪っかのようですが、使い方次第で体幹の安定や姿勢改善、ボディラインの引き締めなど、さまざまな効果が期待できます。

この記事では、ピラティスリングの基本、期待できる効果、自宅でもできるおすすめのトレーニング5選、そして使用時の注意点や選び方まで、分かりやすく解説します。

ピラティスリングとは?

ピラティスリングは、正式には「マジックサークル(Magic Circle)」と呼ばれる補助器具です。
直径3040cmほどの弾力性のあるリング状のアイテムで、両側にパッドがついており、手や脚で挟んで使います。
素材は軽量のグラスファイバーやプラスチックが一般的です。

このリングは、ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティス氏が、ワイン樽の金属リングをヒントに考案したといわれています。
現在では、世界中のピラティススタジオやフィットネス現場、自宅トレーニングで広く活用されており、初心者から上級者まで安全に使用できるツールです。

ピラティスリングの効果

体幹の安定と筋力強化

リングを押す・挟む動作を通して、腹横筋・骨盤底筋群・多裂筋など、体幹の深部にある筋肉(インナーマッスル)を意識しやすくなります。
この意識的な活性化が姿勢保持やバランス能力の向上に役立ちます。

姿勢改善のサポート

肩甲骨や背中周りの筋肉にアプローチすることで、猫背や巻き肩などの姿勢不良を整えるサポートになります。
長時間のデスクワークで固まりがちな上半身を、無理なくリセットできます。

ボディラインの引き締め

太ももや二の腕、お尻など、特定の部位にリングを使うことで、筋力バランスを整えながら引き締め効果が期待できます。
特に内もも(内転筋)を鍛えると、脚のラインがすっきりと整いやすくなります。

トレーニング効率の向上

リングの弾性によって、わずかな力でも筋肉に適度な刺激を与えることができ、短時間でも効率的にトレーニングできます。
無理なく「効かせる」動作がしやすくなるのが特徴です。

シニア世代にも安心な補助ツール

ピラティスリングは軽量で扱いやすく、強度も調整しやすいため、シニア世代の方にも人気です。
筋力維持やバランス能力のトレーニング補助具としても、安全性の高いツールといえます。

効果的なトレーニング5選

ここでは、自宅でできるピラティスリングを使ったおすすめエクササイズを5つ紹介します。
いずれもマット1枚分のスペースで行え、10分程度で全身をバランスよく動かせます。

内ももを引き締める「インナーサイ・プレス」

目的
内転筋の強化、骨盤の安定


方法
1.
仰向けに寝て両膝を立てる。
2.
膝の間にピラティスリングを挟む。
3.
息を吐きながらゆっくりリングを押しつぶす。
4.
吸いながら戻す。


10
×2セット。
太ももの内側を意識し、腰を反らせないよう注意しましょう。

二の腕を引き締める「アーム・プレス」

目的
上腕の引き締め、肩・胸周りの活性化


方法
1. 背筋を伸ばして座り、胸の前でリングを両手で持つ。
2.
息を吐きながら、胸の中心に向かってリングを押す。
3.
吸いながらゆるめる。


10
×2セット。
肩に力を入れず、肩甲骨が軽く動くように意識します。

背中・体幹の強化「ローリング・プレス」

目的
腹筋群と背筋のバランス調整


方法
1.
仰向けに寝て、両手でリングを胸の上に構える。
2.
息を吐きながら上体をゆっくり起こし、リングを前に押す。
3.
吸いながら戻す。


背骨を一つずつ起こすイメージで行いましょう。
おへそを背中に引き寄せるような感覚で、体幹を安定させます。

ヒップアップに「サイドレッグ・プレス」

目的
お尻(中臀筋)と太ももの強化


方法
1.
横向きに寝て、両足の間にリングを挟む。
2.
上の足でリングを軽く押す。
3.
ゆっくり戻す。


左右10回ずつ。
骨盤が後ろに倒れないように、体の軸をキープしましょう。

体幹バランスを整える「リング・スクイーズ」

目的
姿勢安定、バランス感覚の向上


方法
1.
立った姿勢でリングを両手で持つ。
2.
息を吐きながらリングを軽く押す。
3.
そのまま片足をゆっくり上げ、5秒キープ。
4.
吸いながら戻す。


左右5回ずつ。
ふらつかずに立てるようになると、日常の動作も安定します。

使用時の注意点と選び方

力を入れすぎない

リングは押しつぶすより支える感覚で。
強く押しすぎると首や肩に余計な負担がかかります。
呼吸とともに動くことが大切です。

呼吸を止めない

ピラティスでは「呼吸」と「動作」を一致させるのが基本です。
息を吐くときに力を入れ、吸うときにゆるめることで深層筋が働きやすくなります。

自分に合うサイズを選ぶ

一般的なサイズは直径36cm前後。
小柄な方や女性には3033cm、体格の大きい方には3840cm程度が使いやすい傾向です。
滑りにくいグリップ素材を選ぶと安全です。

頻度の目安

23回、11015分を目安に。
体調が悪いときや筋肉痛がある日は無理をせず、必要に応じて専門家に相談しましょう。

どんな人におすすめ?

・運動不足を感じている方
・自宅で気軽にトレーニングしたい方
・姿勢や体幹を整えたい方
・ピラティス初心者や中高年層


リングひとつでながらトレーニングができるので、テレビを見ながらでも続けやすいのが魅力です。

まとめ

ピラティスリングは、シンプルながら体幹を効率よく鍛えられる万能アイテムです。
正しいフォームと呼吸で行えば、姿勢改善、ボディラインの引き締め、バランス力アップなど、全身にうれしい変化が期待できます。

特別な道具や広いスペースは不要。
今日からあなたも、リング1つでしなやかで強いカラダを目指してみませんか?

参考文献

Isacowitz, R. (2014). Pilates (2nd ed.). Human Kinetics.

Latey, P. (2001). "The Pilates method: history and philosophy." Journal of Bodywork and Movement Therapies, 5(4), 275-282.

山下真由美ほか (2020). 「ピラティスエクササイズが体幹筋活動に及ぼす影響」理学療法科学, 35(2), 215-221.

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