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ピラティスインストラクターが今学ぶべき5つの注目テーマと深め方|知識と実力を磨くために必要なこと

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ピラティスインストラクターとして活動を続けていると、常に「もっと良いレッスンを提供したい」「自信をもって指導できるようになりたい」「将来のキャリアを広げたい」と感じる場面に出会うと思います。
けれど、学ぶべきことはあまりにも多く、何から取り組めば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ピラティスインストラクターに必要な学びのテーマを5つのカテゴリーに分けてご紹介します。
それぞれのテーマの重要性と、具体的にどう学びを深めていけばよいのかまで、ご紹介していきます。

1:身体の専門知識を深める|解剖学・運動学を"実感"で理解する

ピラティスは「身体を内側から変える」ためのメソッドです。
動きの精度や効果を高めるためには、筋肉、関節、神経、骨格などの構造や連携を理解しておくことが必要不可欠です。
たとえば、なぜ骨盤のニュートラルポジションが大切なのか、インナーユニットの活性化がどう姿勢に影響するのか、それを言葉で説明できることは、インストラクターとしての信頼に直結します。

この分野を深めるには、まずピラティス向けに書かれた解剖学書を読むことが有効です。
また、3Dアプリや解剖動画を使えば、視覚的に構造がつかめるため理解が早まります。
さらに、学んだことを自分の身体で確認しながら動くことで、知識が「感覚」として定着していきます。

2:対象別アプローチを学ぶ|「誰に教えるか」で指導は変わる

ピラティスの効果は、年齢や体の状態に応じて柔軟にカスタマイズできるのが特徴です。
そのため、高齢者、妊産婦、アスリート、子どもなど、対象によって必要な知識や注意点が大きく異なります。

高齢者向けであればフレイル予防や転倒防止、妊婦であれば骨盤底筋とホルモンの変化、スポーツ選手には競技特性に合わせた可動域と筋力バランスの調整が求められます。
それぞれに対応するためには、専門的な講座や資格を受講することが近道です。
医療・福祉職向けの文献も学びのヒントになります。

実際に自分の指導スタイルに合った対象を見極めて、ニーズに合ったレッスンを組み立てる力を磨くことは、今後の差別化にもつながります。

3:指導力とクラス設計力を磨く|わかりやすく伝える力が"選ばれる力"になる

指導者としての力量がもっとも試されるのは、「いかに生徒に分かりやすく、安全に、そして楽しく伝えられるか」という点です。
動きのキューの出し方ひとつで、生徒の理解度も満足度も大きく変わります。

そのためには、自分のクラスを録画して見直し、言葉の癖や伝え方の偏りをチェックすることが非常に効果的です。
また、他のインストラクターのレッスンを受け、構成や話し方を観察して学ぶことも、自分の引き出しを増やすきっかけになります。

さらに、目的別にレッスンのテンプレートをいくつか持っておくと、新しいクラスの設計もスムーズに行えます。
マンネリ化を防ぎ、生徒さんの「また来たい」を引き出すことができます。

4:ビジネスとキャリアを育てる|教えることを"仕事"として持続させるために

良いレッスンをしていても、集客ができなければ仕事として続けることはできません。
ピラティスインストラクターにとって、いまやSNSやホームページを使った自己発信は当たり前の時代です。

とはいえ、ただ投稿するのではなく、「誰に向けて」「どんな価値を提供するのか」を明確にすることで、発信に一貫性が生まれます。
自分の理想とするクライアント像(ペルソナ)を描き、それに合わせた言葉や写真を選ぶことで、メッセージの伝わり方が格段に変わってきます。

また、価格設定やキャンセルポリシー、レッスン契約の仕組みなど、ビジネス面の知識を学ぶことも長期的には大きな差になります。
ピラティスだけでなく、マーケティングや起業支援のセミナーなども積極的に活用すると良いでしょう。

5:セルフケアとライフスタイルを整える|整った自分こそ最高の教材

ピラティスの指導者として、もっとも説得力のある存在とは、「自分自身が整っている人」です。
心身のバランスが崩れていては、生徒にも本来の魅力を伝えることはできません。

だからこそ、定期的に"自分のためのレッスン時間"を持ち、自分の身体と呼吸に静かに意識を向けることが大切です。
マインドフルネスや日記を書く習慣も、感情を整理し、メンタルの安定につながります。

また、ピラティス以外にも、アロマや食事、睡眠などライフスタイル全体を整える知識を学んでいくことで、自分自身の生活が豊かになり、レッスンの質にも自然と表れるようになります。

おわりに:学び続ける姿勢が、信頼されるインストラクターを育てる

ピラティスの世界は奥が深く、どれだけ学んでも終わりがない分野です。
しかし、それこそがこの仕事の魅力であり、やりがいでもあります。

今回紹介した5つのテーマは、それぞれが独立して重要ですが、すべてがつながっており、相互に作用し合っています。
まずは今の自分が関心のあるテーマ、あるいは少し不安を感じているテーマからで構いません。
1つひとつを丁寧に深めていくことで、必ずあなた自身の変化が生まれ、それが生徒との信頼へとつながっていきます。

「学びたい」と思ったその瞬間が、すでに成長の一歩です。
今日からの一歩が、数年後のあなたのキャリアを支える大きな力になるはずです。

【関連講座】
メディカルピラティスインストラクター養成コース

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