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「最近なんだか疲れが抜けない」
「寝てもスッキリしない」
「イライラしやすくなった気がする」
そんなとき、よく耳にするのが
「自律神経が乱れているのかも」という言葉です。
そして同時に、「ヨガをすると自律神経が整うらしい」という話もよく聞きます。
でも、正直こう思ったことはありませんか?
整うって、結局どういうこと?
今日は、そのモヤモヤを少しだけ整理してみましょう。
自律神経は大きく
の2つに分けられます。
しかし本来、どちらかが優位であることが「良い」わけではありません。
重要なのは、状況に応じてスムーズに切り替わること
これを自律神経の柔軟性(autonomic flexibility)と呼ぶこともあります。
つまり「整う」とは、
を指すと考えるほうが適切です。
ヨガの中でも特に影響が大きいのは「呼吸」です。
ゆっくりとした腹式呼吸は、
といった作用が報告されています。
HRV(心拍変動)は、自律神経のバランスを示す指標の一つです。
HRVが高いほど、神経の切り替えがスムーズとされています。
つまりヨガは、副交感神経を無理に上げるというより神経の切り替え力を高める可能性があるというのが、より正確な表現です。
ヨガと聞くと、「ゆったり」「落ち着く」というイメージがありますよね。
確かに、ゆっくりとした呼吸や穏やかな動きは、心拍数を安定させ、体を落ち着かせる方向に働きます。
でも実は――
ヨガはただ緩めるだけのものではありません。
少しバランスを取るポーズ、体幹を使うポーズ、汗ばむフロー。
それらは一時的に交感神経を刺激します。
けれどその後、呼吸が整い、体がゆるんでいく感覚が訪れる。
この「緊張 → 回復」の体験こそが、自律神経のトレーニングになっているのです。
ヨガの最大の特徴は、呼吸に意識を向けること。
忙しい毎日の中で、私たちはほとんど無意識に呼吸しています。
浅く、速く、気づかないうちに。
ヨガでは、「吸う」「吐く」を丁寧に感じます。
ゆっくり吐く呼吸は、体を"回復モード"へ導くスイッチのような役割を果たします。
だから終わったあと、
と感じるのです。
それは魔法ではなく、呼吸と神経の自然なつながりによるものです。
ヨガを一度やったからといって、長年の不調が一瞬で消えるわけではありません。
大切なのは、「少しずつ神経の切り替えを思い出させること」。
スマホを触り続ける生活、緊張が続く毎日。
そんな状態が続けば、神経はオンのまま固まってしまいます。
ヨガは、「オフに戻る感覚」を思い出させてくれる時間。
それを繰り返すことで、切り替えがスムーズになっていく可能性があるのです。
もし一つでも当てはまるなら、ヨガは「運動」ではなく、神経のリズムを取り戻す時間として意味を持つかもしれません。
ヨガは、自律神経を強制的に操作するものではありません。
でも、
この積み重ねが、本来持っている回復力を思い出させてくれる。
それが、「整った感じ」の正体です。
なんとなく、ではなく。
少し理解したうえで実践する。
それだけで、ヨガの時間はもっと意味のあるセルフケアに変わります。
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日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。